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【Term】語源から考える適切な日本語訳【期間・条件・用語・間柄......】

termは、会話でも文章でもよく出てくる単語ですが、辞書で調べるといろんな日本語訳があり文脈から判断が必要です。


termの語源と派生した意味を整理してまとめてみました。

termの語源

termは「終わり」という意味が語源にあります。

terminal(ターミナル)という単語は日本語でもそのまま以下のような意味で使われています。

  • 終点・終着駅
  • コンピュータの端末(情報の「出入口」という意味)
  • 終末期医療

termの意味の派生

termは「終わり」という意味がもともと語源です。

終わりの類義語には境界や限界などがあり、終わりや限界を決めることから、定める・定義するなどの意味が派生しました。

termの意味:【条件】

termは定めた境界のことなので、契約などでやっていいことと悪いことなどの境界を定める条件という意味で使われます。

条件という意味で使う場合、通常termは複数あるのでtermsと複数形になります。

termの意味:【期間・学期】

termは定めた境界のことなので、終わりを定めた時間の区切りを示す期間学期という意味で使われます。

termの意味:【(専門)用語】

きちんと言葉の意味が定義されている(決まっている)(専門)用語という意味でもtermは使われます。

言葉は時代や使われ方で変化していきますが、変化してしまうと正しい情報伝達ができなくなってしまう(専門)用語には変化する余地がない(限界が決まっている)ことからtermという単語で表現されます。

termの意味:【関係・間柄】

人と人との関係や間柄という意味でもtermは使われます。

人と人の関係には、書面での契約こそありませんが、それぞれ(暗黙の了解で)境界線やルールが定められているので、termという単語で表現されます。

人と人の関係ではrelasionshipという表現がよく使われますが、こちらは親族や仲が良いより親密な関係で使われるのに対し、termの方がドライな関係の印象があります。

「come to terms with ~」というイディオムは、「妥協する」「折り合う」「受け入れる」などという意味で使われますが、「条件に近づいていく→条件を受け入れる方向性に自然となっていく」というニュアンスです。

また、「make terms with ~」というイディオムは、「折り合う」「仲直りする」などという意味で使われますが、「come to terms with ~」よりも努力して折り合おうとしているニュアンスになります。

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