「In behalf of」と 「On behalf of 」は前置詞が違うだけなのですが、結構ニュアンスが違います。
同じように解説されているものが多いので、2つの違いをわかりやすく整理してみたいと思います。
「On behalf of 」の意味
「On behalf of 」は「誰かの名前の代わり」「誰かの代理で」という意味なので、以下のフレーズに置き換えられます。
- representing someone(something)
- instead of someone(something)
つまり、本来は他の誰かがもしくは何かがすべきことを、「その人の代わりに」「まるでその人がするかのように」行う時に使います。
- 表彰式に出ることができない受賞者が風邪で授賞式に出れない時に代わりに家族が授賞式に出て、「代わりに」賞状をもらう時など
- 会社の代表取締役が会社を代表して押印したり、サインするという時の「代表して」も「On behalf of 」になります。
もちろん、その賞状は、授賞式に出た家族ではなく受賞した本人に後ほど渡される前提です。
つまり、病気など止むを得ない事情で本人が対象となる行動を取れない時に、本来の目的の対象が変わることなく、一時的に代理を務める場合に使われます。
法人そのものは代表取締役とは別人格ですが、法人自体に物理的な行動できないので、代表取締役が文字通り、「代理で、代表して」活動するので、この表現が非常にピッタリです。
ちなみに、「On one's behalf 」も同じ意味で使います。
「In behalf of 」の意味
「In behalf of 」は誰かの「利益になるように」という意味なので、以下の英語フレーズに置き換えられます。
- to favor someone
- to benefit someone
- for the benefit of someone
- in order to help someone
もっとシンプルに考えると「In behalf of 」は「For」に置き換えられます。
つまり.....実際の会話などでは、「For」が使われるので、「In behalf of 」を使うことはほぼありません。
「In behalf of」と 「On behalf of 」を両方使った例文
最後に、「In behalf of」と「On behalf of 」両方使った例文をご紹介します。
They are collecting on behalf of (representing) the charity which is seeking funds in behalf of (to favour) its cause.