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トリッキーな「followed by」「following」をスッキリ理解

「followed by」と「following」日本人にはややトリッキーな表現をスッキリ整理できるようにまとめてみました。

英語音声メッセージの「Please enter 〇〇 followed by the pound key.」どっちが先か混乱していませんか?

「followed by」の意味と使い方

「Please enter your phone number followed by the pound key.」

英語の音声メッセージでよく聞く「Please enter 〇〇 followed by the pound key.」ですが、pound keyが先や後か混乱しませんか?

ちなみにpound keyとは日本語で#(シャープ)のことでhash keyやhashと言われることもあります。

followed by the pound keyは、「〇〇を入力してから#(シャープ)を押して下さい。」という意味になります。

「#(シャープ)に続いて、〇〇を入力してください。」だと勘違いしている日本人が結構いるなかなかトリッキーな英語表現です。

be followed by 〜 は「その後に〜が続く」とか「続いて〜がある」という意味で、「A follow B: AがBに続く」と「B is followed by A:Bの後にAが続く」は全く同じ意味になります。

受け身系になっているので日本人は混乱してしまいがちですが、受け身になっていることで先の内容から順番通りになるので、内容は理解しやすくなっているんです。

  • The meal was followed by coffee.食事の後にコーヒーが出ました。
  • Sunday is followed by Monday.日曜日の後に月曜日が来ます。

つまり、「B is followed by A」と表現されていたら、B→Aの順番と覚えておけばOKです。

「following」の意味と使い方

「following」も日本人には少しトリッキーな表現なので、整理してまとめてみます。

followingは前置詞、形容詞、名詞で使われますので、それぞれ要点をまとめました。

前置詞、形容詞として使われる「following」は、日本語に訳すと「次の」という意味になりますが、反対語の「previous(前の)」と同じ考え方で、時系列でなく「順序・順番」に特化した表現です。

もちろん順番が後だと時系列としても新しいことが多いので混乱してしまいますが、そうならないケースもあるので「順序・順番」に特化している原則をまず理解しましょう。

名詞の「following」は支持者という意味で、日本語でもよく使う「フォロワー」と似ていますが、ニュアンスが違うので注意が必要です。

「following」形容詞で使う場合

形容詞の「following」を使う場合は、「次の〇〇」という意味で、通常「following」のあとに具体的な指示や内容があります。

テストやアンケートなどでPlease answer the following questions.などはよく見かけます。

  • following questions
  • following address
  • following day / year / week

形容詞の「following」で注意すべきなのは「next」との違いです。

例えば以下の例文だと違いがわかりやすいと思いまが、nextは既に決まっている順番の「次の〇〇」であり、「following」は次に指示が続くという意味になっています。

  • Go to the next address.
  • すでにあるリストなどにそって次の住所に行けという指示

  • Go to the following address.
  • Followingのあとに具体的な住所の指示があってそこに行けという指示

もうひとつわかりやすい例が、day,week,yearを伴ったfollowingとnextの違いです。

  • Next week
  • 話している今を基準にした次の週(来週)

  • the following week
  • 何か基準となる要素が文中にあって、その特定の時を基準にした次の週(翌週)

ちなみに、「the」をともなうことで「直後、すぐ後の」を表します。

  • the following day:「翌日」
  • the following year:「翌年」
  • the following week:「翌週」

「following」前置詞で使う場合

前置詞の「following」を使う場合は、「~に続いて、~の後に」という意味になりますので、前後関係の理解が少しトリッキーです。

文頭に来ることが多いですが、文中で使われる場合もあります。

  • followingA,B
  • B,followingA
  • A→Bの順番です。(Aに続いてB,Aの後にB)

「following」は、時系列でなく「順序・順番」に特化した表現なので、時間的関係を表すには、followingではなくafter使いましょう。

「following」前置詞で使う場合

名詞の「following」を使う場合は、「支持者・ファン・愛好者」という意味で、集合的な意味使うため、何人「following」がいても「a following」となるケースが多いです。

日本語でもおなじみのfollower(フォロワー)という英単語もありますが、「信奉者・信者」という意味で政治や宗教などに使われる言葉です。

特定の人に対しての「フォロワーです!」と日本語の軽い感覚で言ってしまうと、信仰しているようなニュアンスで伝わってしまい、トラブルになるケースもあるので注意しましょう。

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