「ROMA(ローマ)」を英語の使ったことわざの起源と意味を整理してまとめました。
「Roma」が英語のことわざによく出てくる理由
英語のことわざに出てくる「Roma」はローマ帝国のこと。
ローマ帝国は、文化、政治、学問、芸術などあらゆる分野の誕生地として歴史上有名な都市なので、ヨーロッパ発祥の格言やことわざにはよく使われています。
ヨーロッパのことわざや格言を翻訳する時に、そのままローマ(地名)を残しているんですね。
- All roads lead to Rome.
- Fiddle while Rome burns
- Rome was not built in a day.
- When in Rome do as the Romans do.
「All roads lead to Rome.」意味と起源
「All roads lead to Rome.」は、「すべての道はローマに通ず(じる)」などと日本語で訳されています。
ローマ帝国が全盛のころは世界中の道がローマに通じていたということから、物事が中心に向かって集まること、ローマに到達する道もさまざまあるように1つの目的を達成するためには様々な方法があることを表現することわざとして世界中で使われています。
- ひとつの真理にあらゆることが適用される
- ある目的を達するのに手段はいくらでもある
「Fiddle while Rome burns」意味と起源
「Fiddle while Rome burns」は、「焼けるローマを尻目に竪琴を引く」などと日本語訳されています。
ローマの皇帝ネロが、ローマが燃えていることを知りながらも何もせずにリラ(竪琴)を引いていたことに起源があり、大変なことが起こっているのに何も対処せずにほかのどうでもよいことをしている様子を例えた表現として使われています。
- 緊急事態に対策をたてようともしない
「Rome was not built in a day.」意味
「Rome was not built in a (one) day.」は、「塵も積もれば山となる」などと日本語訳されています。
16世紀のイギリスの作家ジョン・ヘイウッド (John Heywood) が作った中世フランス語の格言の英訳で、「大きなことをなし遂げようと思えばそれなりの時間(年月)が必要であるということ(物事は一朝一夕に成るものではない)」ことを例えた表現として使われています。
- 継続は力なり
- 塵も積もれば山となる
「When in Rome do as the Romans do.」意味
「When in Rome do as the Romans do.」は、「郷に入っては郷に従え」と日本語訳されています。
もし日本で日本の習慣に従って欲しい時は、「When in Japan, do as the Japanese do. 」と直接的に伝えても同じ意味になります。