ある海外ブランドソファ展示販売イベントで起こった爆笑事件!
カタコトの日本語ができるアメリカ人オーナーと日本人のお客さんとの会話がコント並みに面白くて大爆笑してしまいました。
「できない」を英訳する際に参考になるヒントが盛り沢山です。
爆笑!ナチュラルコント!
その海外ブランドソファは「リラックス」や座った時の快適さを売りにしているソファで、一度座ったらもう立てなくなるくらい気持ちいい座り心地がウリ。
ベットと機能的ソファの中間ぐらいの構造です。
あるお客様が、展示のソファにお試しで座ってみてこんな感想をおっしゃってくださいました。
「あーーこれ一度座ったらもう立てないね----」
これを聞いたオーナーはなんと驚きの返しをします!!
「こうやれば簡単に立てますよ!」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんと!
最高の褒め言葉をくれたお客様に対し、頼まれてもいない、立ち方のレクチャーをしてしまったのです!!
「できない」の英語訳は?
「あーーこれ一度座ったらもう立てないね----」と言ったお客様の意図はこんな感じです。
- 柔らかく快適なソファでリラックスしている(Enojoying the relaxing position that they have never experienced.) ↓
- もう立ちたくない(Want to stay here.) ↓
- 「立てない」(Don't want to stand anymore.)
カタコトの日本語がわかるオーナーは、「立てない」という日本語を以下のように解釈したので、「こうやると立てますよ」と立ち方のレクチャーをしてしまいました。
- 柔らかく快適なソファでリラックスしている(Enojoying the relaxing position that they have never experienced.) ↓
- この状態からの立ち方がわからない(I don't know how to stand from this position.) ↓
- 「立てない」(I can not stand.)
普通にお客様に「そういう意味じゃない..」と突っ込まれていました(笑)
「できない」の意味は文脈で変わる
改めて「できない」を英語で表現する方法について考えてみましょう。
できないを英語で表現する際に最初に思い浮かぶのは、Can notだと思いますが、Canが能力や可能性に対して使う言葉なので、Can notそのことを行う能力やこのことが起こる可能性がないことを示す表現になります。
なので、先ほどみたいに気持ちよくて立てない場合には、Can notをつかうのは適切ではなく、例えば以下のような表現ができます。
- It is too comfortable to stand.
- I feel very relaxed with this and don't want to leave.
ちなみに、日本語と同じ感覚で、能力的にはできるけどやりたくない時にCan notを使うのは英語でもよくあることなので、上記のようなシチュエーションで「I can not stand.」といってもほとんどのケースでは「気持ちいいいからしばらく立ちたくない」という意図で通じます。